「セシルカットブルース」 小島麻由美 (小島)98Pony Canyon

昭和歌謡のエッセンスを強く感じさせる作風でデビューした小島麻由美さん。
フックのメロディーやアレンジのセンスが昭和30年代の和風ビッグバンドを彷彿とさせます。

いわば、「つかみ」は昭和レトロなんですが、決して際物のコケオドシではなく、実は骨格のしっかりした正統派のソングライターであり、歌手であるところを聴き逃してはいけません。

「セシルカットブルース」はそんな彼女の骨太な才能が開花した3rdアルバムに収録された佳曲です。

まず、演奏が素晴らしい。ジャズや歌謡曲のテイストを纏っていますが、やはり真髄は「ロック」です。小島さんのヴォーカルは、時にロリータな風合いになることもありますが、この曲では情感たっぷりの女ざかりぶり。堂々たる本格派シンガーの歌唱を堪能できます。

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