「Superstition」 Stevie Wonder (Wonder)72MOTOWN
クラヴィネットという鍵盤楽器は鍵盤を押下して演奏しますが、弦の振動に電気処理が施されるため、エレキギターに似た音色を奏でます。
似てはいるんですが、ギターとの大きな違いは音の残響度。音が小気味よく、途切れるのです。
ボヨーンと伸びず、ザクザク切れる。これがファンキーなサウンドの絶妙なスパイスとなります。
スティーヴィーワンダーはクラヴィネットの名手として有名ですが、最も有効にクラヴィネットが使われているのが、「スーパースティション」です。
スコンと抜けたスネアドラムにまとわりつくように、グギグギとクラヴィネットが絡むイントロからファンクネス全開ですが、スティーヴィーのヴォーカルはあくまでフレンドリー。
このある意味天衣無縫な調和がこの名曲を良質なポップに仕立て上げています。