「薔薇と野獣」細野晴臣 (細野) 73Bellwood

40年以上にわたって、常に高いレベルの音像を提出しつづける細野氏のソロファーストアルバムは、カントリーフレーバーあふれるヴォーカルアルバムでした。

細野氏の声は朴訥で温かい深みがあり、キャラメルママのダウントゥアースな演奏に程よく即しています。アメリカンロックの良質な鄙びを、狭山での自宅録音にて、日本のロック独自の肌触りに仕立てあげています。

「薔薇と野獣」はアルバム中最もファンキーな一曲。
林立夫と細野氏の鉄壁のリズムセクションは、日本の音楽史上最高峰といえますが、その複雑で微妙なリズムの襞は、聴きなおすごとに、細部の発見を促し、全く飽きさせません。

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