第74回 5日間豪州の旅

ついに12月。今年ももう後がない!!

とうとう崖っぷちに追い込まれました。何がどう追い込まれたのかは、詳しく書きませんが、皆さんも心当たりはありませんか?この年末の焦燥感。

こうなったら、背水の陣。破れかぶれで突破口を切り開くしかない!
「窮鼠猫を噛む」攻撃だ!
ネズミだっていきものさ♪猫だって生き物さ♪(意味不明)

と、師走感を煽ったところで、11月の出来事をお話させていただきます。

11月中旬に5日間の日程でメルボルンへ行ってきました。
行きは、成田を昼過ぎに出て、翌日1時にメルボルンに到着し、帰りは深夜にメルボルンを発って、翌朝成田ですから、現地滞在は実質3日。
そんなタイトなスケジュールで何をしに行ったのか?というと、・・・何もしないのでした(周りにはオーストラリアのネット事情の調査という小さなウソをつきましたが)。
ある意味贅沢、ある意味無駄?な旅です。

ことの発端は9月の末のことです。
LCCのジェットスターが、成田-メルボルン間を片道990円というバーゲンをしていたのです。

たまたまそれを目にしたM氏が私とW氏にチャットで話しかけてきたのです。
「往復2000円でメルボルンに行こうぜ」と。

2000円あれば、駅前の立ち飲み屋で1000円の晩酌セットを2回楽しめる、という至極真っ当な考えが頭をよぎりました。でも、まだ一度も足を踏み入れたことのないオーストラリアに2000円で行けるなら、それもいいかも。
カンガルーやコアラのマーチが食べ放題かもしれないし。

で、あとさきのことをよく考えずに、ジェットスターのサイトを開いて、予約をしたのでした。

そして、当然のことながら、航空券代は往復1980円ですが、燃料サーチャージや空港使用料その他もろもろで、トータル5万円近い出費になりました・・・(気づけよ>自分)。

でも、少しでも安くしようと、機内食は不要、荷物は機内持ち込みの手荷物だけ、という日帰り温泉旅行並みの装備で臨むことにしたのです。

メルボルンでの宿泊先もインターネットの格安ホテル検索ページで、タイムサービスの激安ホテルを見つけて予約。

そして、11月15日に日本を離れたのでした。

飛行機は南下を続け、赤道を越え(赤道があんなふうだとは驚きでした)、10時間後にメルボルン空港に降り立ったのでした。

深夜1時、レンタカーに乗って、ホテルに向かいます。途中セブンイレブンを発見したので、迷わず寄ります。
ホテルで無事到着の祝盃をあげるために、お酒を買うのです。
しかし、このセブンイレブンにはお酒がない!!それもそのはず、ガソリンスタンドに併設されているコンビニだからドライバーにお酒を売るわけにはいかないのでしょう。
しかたがないので、ポテトチップスとデータ通信用のsimカード(1日分500MBで2ドル)を買いました。

そして、夜が明けて、活動開始です。
早速メルボルンの北東のヤラバレーを目指します。オーストラリアワインのワイナリーがあるところです。
そういえば6月のサンディエゴでもワイナリーを訪問したのでした。
なぜ海外のワイナリーを訪ねるのか?それは今度ワイナリーを始めるからです。
(もちろん、今度生まれ変わったらの「今度」ですが)

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メルボルンの景色は雄大で、まるで、北海道のようです。
北海道が北緯43度あたりでメルボルンが南緯37度ですから、南北の違いはあれど、ほぼ同じ気候帯なのです。(ならば、北海道でいいんじゃないの?>という意見は聞かなかったことにします)

ワイナリーは素晴らしく、5~6種類のワインを試飲しても無料、有料でも5ドル程度で、サンディエゴの4分の1以下です。安い、旨い、早い(酔いが回るのが)と三拍子そろって大満足です。

しかも、ヤラバレー最古のワイナリーでは日本のテレビクルーがスタンバっていて、何だろう?と見ていると、BSジャパンの番組の撮影だとか。
「辰巳琢郎の葡萄酒浪漫」という番組らしい。

撮影の邪魔をしちゃいけないので、早々に建物から出ると、なんと辰巳さんご本人が!
「トイレはどこかな?」と困った様子なので、ご案内して差し上げました。

その後、メルボルンの中心部に移動して、路地に密集するカフェのパラソルを横目に散策しつつ、コロナビールを飲む我々。
オーストラリアでなぜメキシコビールかは秘密です(一番安かった・・・)。

せっかくだから、オージービーフを食べようと食堂に入ってメニューを見ると、そこには「wagyu-beef」の文字が。。。

和牛は牛の品種なので、世界共通で「wagyu」なのですが、オーストラリアでも和牛を飼育しているのですね。勉強になりました。

翌日は、南の海沿いの風光明媚なところへ行って、やっぱりワイナリーを探したりして、試飲して、夜にはホテルに戻って、地元の人しか行かないようなお店で食事。

そして最終日は、オーストラリアの大手ビール会社、カールトンビールの工場見学ツアーに参加。

先週日本観光に行ってきたという、オーストラリア美女の案内で、ツアー用の黄色いチャンチャンコを身にまとい、ビール工場を見学したのでした。

もちろん、解説はすべて英語です。しかし、ビール工場見学も幾度となく経験している我々ですから、英語がわからなくても、ビールの製造工程はすべてわかっています。(じゃあ、行く必要ないのでは?>という意見は却下します)

ドイツのビールと違うところは、製造過程でコーンなどを原料とする糖分を加えることです。(日本のビール会社はどこでもやってますが)
そんなビール作りの過程をチェック(!)しながら、ビールの瓶詰めラインを見届けて、試飲用のビールサーバーが並んでいるレストランへと移動。
ちっちゃなコップで6種類のビールを飲み終えると日本への帰国時間が近づいてきました。

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この後、メルボルンのカジノへ入りそこなったり、家具のイケアで食事をしたり(なぜイケア?)、格安通信simカードの追加チャージができなかったり、とまあいろいろ小ネタはあるのですが、駆け足の弾丸ツアーなので、この文章も駆け足です(お坊さんも駆け足の12月ですから、お許しください)。

そんなこんなで、メルボルン空港で旅の終わりの乾杯をして、オーストラリアを後にしたのでした。

帰りの機内で「地球の歩き方シドニー&メルボルン」を開いてみると、セントパトリック大聖堂もキャプテン・クックの家もテニス全豪オープンのメルボルンパークもなにもかも観光地と言われるところは、ことごとく観てないことに気づきました。

そして、同時に出発直前に免税店で買ったお土産も受け取るのを忘れていたのに気づいたのでした。。。orz

でも、オーストラリアワインを現地で10本以上飲んだので、よしとします。

今回の旅の教訓:「地球の歩き方」は行きの機内で読むこと(なんのこっちゃ)

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