第8回 AI-OCRの効果を最大限に発揮する『DXコネクトアプリ』

大手企業を中心に、AIへの取り組みが盛んになってきています。
自社にマッチしたAIは?現状の業務をより効率的にするためのAIは?今までのデータ資産を活用して、よりユーザのニーズに応えるための施策は?といった、「AIエンジン」と言われるモデル構造が次々と生まれています。

日本企業におけるIT投資のうち、AI関連の投資は全体のわずか数パーセントにしか満たないという結果。それでも、その数パーセントの投資を先行して取り組んでいる企業が、おそらくこの先他社に比べて優位性を確立し、次の時代に繋がる企業として発展していくのではないかと考えます。

リモートワークが強く推奨される昨今、ペーパーレスが大きな課題となっています。そんな課題を解決するのが私が営業推進しているAIツール、AI-OCRです。

AI-OCRとは、紙のアナログデータである「テキスト」をOCR技術を用いてデジタル化するツール。
人間が「目」で見て紙に書かれている文字を理解し、PC等を使用してテキストに入力するといった一連の動作を、読み取った文字をOCRに搭載されたAIが人の代わりに文字を判断し、テキストデータに変換します。

AI(人工知能に)活字文字(タイプ打ちされたもの)はもちろん、人が「手書き」で書いた文字を学習させることにより文字を認識させ、テキストデータに変換させることができるのです。手書きの文字であっても90%以上の認識率を誇ります。

AI-OCR技術を搭載したAIツールが世の中にはたくさん存在しますが、弊社の取り扱いはAI inside株式会社が開発したAI-OCR「DX Suite」(ディーエックス・スイート)というツールです。

営業先での競合コンペ、弊社自身の技術検証なども含め、その読み取り精度は他社ツールと比較してもダントツです。
AIも万能ではないので、100%人間の業務を置き換えることはできませんが、学習を重ねることにより人の判断に近づけることは可能です。

私が考えるAI-OCR導入のために重要なポイントは以下の通りです。

”AI-OCRはあくまでもツールであること。”

人的な作業効率化は図れますが、AI-OCRは業務の補助的存在。
そのツールを使用するのは人間であり、業務の落とし込みや運用方法を決める必要があります。せっかくの優秀なAIエンジンも、うまく使えなければ宝の持ち腐れとなってしまう可能性が。一から十までユーザの要望を聞いてスクラッチで開発するシステムとは違い、小さな子供にハサミを与えるのと同じように、業務を成し遂げるための道具であると考えるべきです。

”ツールの導入に伴い新たな業務が発生する、という事実を覚悟すること。”

紙の入力作業は無くすことができますが、AIツールの導入により新たな人的作業が発生します。その作業とは、データを確認してAI-OCRにアップロードする、テキストデータに変換された結果を確認修正する、修正が完了したデータを、CSVデータにダウンロードする、等々。

それでも人間が紙を見つめながら入力する作業と比較したら、その効果は明らかですね。

 

何十社と導入支援を行ってきた弊社では、RPAツールでそのラストワンマイル作業を自動化し、人的な作業をより省力化することでプラスアルファの付加価値をご提供してまいりました。

しかし、大量の紙データを変換する企業や、AI-OCR変換の作業工程でRPAツールを使用したくない企業など様々なパターンが出てきます。

そこで、導入ユーザー様からの要望を受け、弊社のノウハウを最大限活用して開発したのが『DXコネクトアプリ』というものです。

『DXコネクトアプリ』は、手間のかかるロボット開発の部分をパッケージ化したもので、大量の帳票データのアップロード作業に適しています。

システムイメージ

 

人間の作業としては、書類をスキャンしてPDFに変換したデータを所定のフォルダに格納するだけ。あとは自動で『DXコネクトアプリ』が監視を行い、フォルダ内にデータが投入されたらすぐにAI-OCRへアップロード。後処理も自動で行い、最終的にCSVダウンロードしたファイルを完了フォルダに作成します。

AI-OCR「DX Suite」内での人的な確認修正作業は完成されたCSVデータと、画像データ(PDF)を用いて一括で行えます。受注業務に適しており、FAX受注業務がメインのお客様におススメです。

AI-OCR「DX Suite」は非常に優れたAIツールではありますが、ユーザーはその技術を作業工程の裏の仕組みとして利用しているだけであり、あくまでもツールというのはこういった観点から述べさせてただいた訳です。

他のAIツールはもちろん、今はやりのSaas系のツールなども、APIを活用してシステム自体を「繋ぐ」ことで、人が作業しなくてよい不要な工程を「見えない化」することで最大の効率を発揮します。

弊社のようなソフトウェア開発を生業とするシステムベンダーは、最新の技術をただ紹介するだけでなく、その技術を活かして付加価値を提供することがミッションだと考えます。

「あくまでもツール」、「されどツール」。
ユーザーのニーズに最適なツールの組み合わせに、ITベンダーの要ともいえる”ノウハウ”をプラスしてご提供します。
『DXコネクトアプリ』FAX受注処理オートメーションにご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

『DXコネクトアプリ』説明資料