第1回 なぜあの人は仕事がはやいの?(1)

メルマガを購読している皆様のほとんどがパソコンでお仕事をされている事と思いますが、私もパソコンがないと仕事ができません。
私はお客様の業務効率化や企業の困りごとを支援するコンサルティングを担当しており、日々進化していくIT技術に必死に食らいつきながら仕事に臨んでいます。

そんな私の新人時代の悩み、それは「なぜ自分だけ仕事が遅いのか」でした。

新人の頃、ネットワーク機器の設定作業を担当していた私は、複数のソフトを跨いで、コマンドと呼ばれる文字列をコピーしてネットワーク機器にペーストして実行する、という仕事をしていました。

先輩社員は当然慣れているので新人の私より短い時間で仕事をこなし、何倍もの仕事量を上司から任されていました。しかし私は、同期と同じ仕事量が振られていたにもかかわらず、いつも同期より時間を要していたのです。
同期が早く仕事を終えて、のんびりと余裕のある姿を見ると、いつも心の底から羨ましく感じたものです。

先輩や同期の姿を見ていて、私も余裕をもって仕事をしたい、評価されたいという気持ちが次第に大きくなり、仕事が早くできるコツを直接同期に尋ねてみることにしました。
しかし本人は謙遜してか、はたまたいじわるなのか「別に早いと思っていない」と、秘訣なんて教えてくれません。

好奇心と悔しい気持ちがあふれた私は、仕事が早い人たちの姿を「観察」「比較」することにしました。絶対に追いついてやる、いや、追い越してやる!という気持ちで、血眼になって凝視し続けました。

すると、衝撃的なことに気づいたのです。仕事が早い人たちは、マウスをほとんど使うことなく、ウィンドウ切り替えをはじめ、コピーペーストまでキーボードで完結していたのです。
その操作があまりにも素早く、はじめは目が追いつかないほどでした。

そう、ショートカットキーを駆使していたのです。

さて、当時の私はどうだったでしょう。自分の作業がどのようなものだったか、客観的に見て振り返ってみることにしました。
いくら文系出身でPC操作に慣れていなかったとは言え、いちいちマウスを用いて右クリック、コピー、そしてまた貼り付けをしたいところに右クリック、ペースト。ウィンドウ切り替えもマウスでのろのろと。そりゃ仕事のスピードに差がでるはずです。

仕事が早い人との差を知った私は、その差を埋めるべく、世の中にある便利なショートカットキー、効率化のための操作をひたすらに調べ、積極的に使っていくこととしました。
慣れるまでマウスでクリックするより遅いと感じていましたが、未来への投資だと思い、数週間ほど我慢して使い続けた結果、仕事のスピードが加速し、最終的には先輩社員の仕事量に近い量をこなせるように。(仕事を早く終えてのんびりできる時間も増えました!)

それに加え、単純作業の仕事が短縮されたことにより「思考する」仕事へ参加する機会を得て、ステップアップを実感したものです。

私自身の例は「ショートカットキー」の習熟で仕事が早くなった!という、新人時代に通る人が多い道でしょう。ただ、私はこの経験をきっかけに、新たな仕事に取り掛かる際に、今の知識がすべてではなく、もっと効率的な方法があるのではないかと問題提起する習慣が身に付きました。始めはちいさなきっかけでしたが、結果的に仕事に対する向き合い方が大きく変わった出来事となりました。

皆様も日々の業務が大変お忙しいとは思いますが、今日から少し時間を捻出して自分の仕事方法と向き合ってみませんか。

ちなみに、私も日ごろよく使っている、「知ってるとちょっと得するショートカットキー」を、このメルマガを読んでくださっているあなただけにお教えいたします。

WINDOWSキー+SHIFT+S スクリーンショット
WINDOWSキー+V クリップボードの履歴を呼び出す

この2つを知っていれば、資料作成など画面キャプチャが複数枚必要なときに予め必要な分を撮っておいて、Excel等の画面を開いて履歴を呼び出してエンターを押すだけで、まとめて貼り付けることができちゃうんです。

ぜひ使ってみてくださいね。

次回は、最近私たちが特に力を入れて取り組んでいる、組織としての効率UPの方法をご紹介します。

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