Steely Dan 「Do It Again」(Becker/Fagen) 72ABC

70年代アメリカンロックの最高峰と個人的には思っているバンド/ユニット「スティーリーダン」。1stアルバム『Can’t Buy A Thrill』の1曲目です。

アメリカンロックといっても、豪放でぶっといギターがゴリゴリするサウンドでもなく、いなたいR&B風のけだるくラフなギターリフでもありません。

すごく乾いています。ソングライティングのひねったセンスが乾いている。緻密なようで、妙な間のあるサウンドも乾いている。

ドナルドフェイゲンの塩辛いヴォーカルが乾いている。但し、「ポップ」ではなく、しっかり「ロック」です。

複数のパーカッションが怪しく鳴り、幕を空ける「Do It Again」。
イントロが長い。やっと始まるヴォーカルのメロディーは抑揚が無い。ねちっこいギターソロが延々と長い。その後のオルガンソロのフレーズは似非中近東。変な曲です。