Laura Nyro 「The Bells」(Bristol/Gaye/Gaye/Stover) 71Columbia

ソウルにルーツを持ちながら、自己のソングライティング作では極めてエキセントリックに独自の世界に沈み込むローラニーロ。
全曲ソウル/R&Bクラシックのカバーで編まれたアルバム『Gonna Take A Miracle』ではバランスのとれた芳醇なポップが濃く、しかも勢い良く溢れています。

白人ソウルシンガー、ローラニーロがモータウンを唄う!バックコーラスはパティラベル率いる黒人グループ「ラベル」。
プロデュースはフィラデルフィアソウルの名匠ギャンブル&ハフ。

「The Bells」は2曲目。美しいメロディーをニーロのリードヴォーカルが鋭く辿り、その周りにラベルの深く豊かなコーラスが拡がる。曲後半、クライマックスに向かう怒涛の盛り上がり、せめぎあいは本当に凄まじい。その後ろを、フィラデルフィアの名うてミュージシャンの的確な演奏がきっちり支えています。