Derek & The Dominos 「Why Does Love Got To Be So Sad?」70RSO (Clapton)

すっかり渋いオヤジぶりが板について、超大御所としてバリバリの現役であり続けるエリッククラプトン。
渋い声、渋いギター、渋いルックス。

若かりし頃の天才ギタリストから、ソングライター、ヴォーカリストとしても力量を発揮し、陰影と豊饒さを獲得し始めた20代半ばに、アメリカ人3人と結成したのがデレク&ドミノス。

当時のトレンドだった、泥臭い米国南部のサウンドをスマートな英国ロックスターのクラプトンがやる。スマートだけど、ハッタリなく誠実に音楽を
追求する姿勢が開花したアルバム『LAYLA』はクラプトンの最高傑作です。

「Why Does Love Got To Be So Sad?」の肝は「疾走感」。最初から最後まで全楽器がとにかくたたみこんで突っ走ります。
やっぱり主役はドライビングして鋭いフレーズを弾きまくる先生のギター。決して丁寧なプレイではないのに、フレージングもトーンも完璧なかっこよさです。
うまい人が調子にのると手がつけられませんね。