いしだあゆみ 「六本木ララバイ」(橋本淳-萩田光雄) 77Columbia

先日ラジオを聴いていたら、いしだあゆみさんがこんなことを話していました。

『女の人はみんな強い。私は女性で弱い人を見たことがない。それに比べて、男の人はデリケートだし、弱い。』

確かに、さもありなん。と納得しつつ、彼女が惹かれ、苦しめられたのであろう、萩原健一氏のデリケートな弱さとは、どれ程魅力的なのかを妄想してしまいました。

強いいしださんが、男を繋ぎ止められない、弱い女心を歌う「六本木ララバイ」。

ひとり暮らしの六本木のマンションから早朝帰っていく男を見送った後、満たされない思いを噛みしめる。

演奏は細野晴臣率いるティンパンアレー。フックの効いた鈴木茂のギターがこの歌謡曲の隠れた傑作を引き立てています。