ロックンロールという、とんでもなく巨大な亜種を創出しながら、70年代中盤、より大衆化され、ディスコミュージックを産み出しました。黒人が連行された土地である米国だけでなく、英国人までもが、このダンサブルなリズムを咀嚼し、巨大な音楽市場を創出したのです。

深淵などす黒さを孕んだ従来の黒人音楽と違って、ディスコは、陽気でわかりやすく、思わず身体でリズムを刻みたくなるようなビートでした。現在でも、ファンキーな音楽の定番として、若いミュージシャンが取り入れています。そしてここでも、世界中にディスコを流布したのは、白人でした。

ビージーズは英国生まれ、オーストラリア育ちの兄弟グループです。60年代から美しいハーモニーを聴かせるヴォーカルグループとして活躍しましたが、1975年から一転、ディスコビートを取り入れた「Jive Talkin’」を発表します。

なんといっても、ドラムが凄い、たっぷりタメを効かせながら、ポイントではジャストに切り込むグルーブは、決して譜面には書けないノリです。そして、シンセベースのコミカルな吸引力。空ピックのギターカッティング。

超絶なファンクネスは、見事に引き算された、スカスカのサウンドプロダクションによって、一旦抽象化された後、具体化されています。