2023年12月5日 / 最終更新日時 : 2023年12月5日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第74回 がっぷり四つで付き合った全電通・全逓、労働組合取材で思い出す「あれやこれや」 先月に続いて、「労働組合」に関する話題である。 労働組合と言えば、(個人的に)真っ先に思い浮かぶのが、旧国鉄からJRに至るまでの組織運動を牛耳った松崎明、日産自動車で「天皇」と呼ばれた塩路一郎の両氏だ。 ふたりともに面識 […]
2023年11月7日 / 最終更新日時 : 2023年11月7日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第73回 社長は呼び捨て、ストは日常茶飯事。出版社の「労働組合」の呆れた内情 いつかどこかで書いたことだが、出版社に入社してからの3ヶ月間は「新入社員研修」があり、その総仕上げとして最後の2週間、紀伊國屋書店の新宿本店に「奉公」に出された。 総務部長が新入社員を引き連れ、「2週間は”紀伊國屋さんの […]
2023年10月3日 / 最終更新日時 : 2023年10月3日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第72回 落語で思い出した「社食」の記憶、「通勤手当」で一夜の豪遊を楽しんだあの頃 最近、柳家喬太郎の「社食の恩返し」という落語を聴く機会があった。「社員食堂」という言葉には妙に懐かしい響きがある。 その昔に勤めていた出版社にも「社食」があったせいかもしれない。従業員はたかだか200人くらいしかいないの […]
2023年9月5日 / 最終更新日時 : 2023年9月5日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第71回 「そんなところでゴルフなんかやってる場合ですか!」、元住友海上社長の訃報で思い出したザ・ラストバンカー西川頭取の激怒 今回もまたまた訃報の話題に始まり、汗顔の至りではあるのだが、ちょうど書こうかなと思っていたネタにつながることでもあり、これもまた便法であると予めお赦しを願いたい。 さる8月7日、元三井住友海上火災保険社長(元住友海上火災 […]
2023年8月8日 / 最終更新日時 : 2023年8月8日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第70回 新入社員も驚いた建設業界の闇、「そうそう。そうだね」が口癖だった上司の思い出 新入社員としてビジネス週刊誌編集部に配属され、最初に割り振られたのが建設・不動産・住宅業界である。 建設担当ン十年という、上司の副編集長(Tさん、としておこう)が面倒を見てくれることになり、あちこち一緒に引き回してくれる […]
2023年7月4日 / 最終更新日時 : 2023年7月4日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第69回 花に嵐のたとえもあるぞサヨナラだけが人生だ、30年以上もコンビを組んできた「カメラマン」の死 自分自身がそういう年回りになったということなのだろうが、このメルマガにも「追悼記事」を書く機会が増えてきた。 「次は我が身」の心境である。血圧は200前後で降圧剤も飲まず、日々大酒を喰らい、25年も人間ドッグはおろか健康 […]
2023年6月5日 / 最終更新日時 : 2023年6月5日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第68回 政治家を使って官僚のホンネを引き出す「裏ワザ」、国会(議員)対応に追われる霞ケ関の実態 今回は、ちょっと変わった取材方法について、舞台裏を打ち明けることにしてみたい。新聞・雑誌を問わず、これから紹介するようなアプローチを多用していた記者はほとんどいなかったのではないかと推察されるので、ひとつお付き合いを願い […]
2023年5月9日 / 最終更新日時 : 2023年5月9日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第67回 ビジネス誌のページ数と印刷用紙、そして「ステルス値上げ」の舞台裏をぶっちゃける 用事の合間に、ちょっとした空き時間があったので、本屋をぶらついてきた。本屋というのは、暇つぶしにはもってこいの空間であり、行くたびに新たな発見があるから楽しい。 もっとも、雑誌の売り場をのぞくことはほとんどない。元が「雑 […]
2023年4月5日 / 最終更新日時 : 2023年4月5日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第66回 記者も楽しい「密着取材」の醍醐味、東京の下町で実感した「信用組合」の真骨頂 週刊誌の「取材」にも、いろいろある。 多くは、特定のテーマに沿って、それに詳しい関係者に話を聞く、というものだ。最近のトピックスで一例を挙げれば、「世界金融危機」あたりだろう。 FRBの金融引き締めに端を発するシリコンバ […]
2023年3月8日 / 最終更新日時 : 2023年3月8日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第65回 たったひとりの同期と暴走し、競争し、いがみ合い、そして別れることで、「人生」を考えさせられた話 今回の原稿を書き出す腹を固めるのに、だいぶ時間がかかった。書き出した今も、まだ書いていいものか迷っている。 あまりといえばあまりにも個人的な事柄であり、単なる思いでもあり、他人様に読んでいただくようなものではないからだ。 […]