2014年1月21日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 安全地帯「Lazy Daizy」(松井五郎/玉置浩二) 84 Kitty 三十年以上に渡って、尽きない創作意欲。 湧き上がってきたものを、素直に吐き出し、発表し続ける。 玉置浩二は、決して枯れることのない天才です。 年を経るごとに自らを飾る虚飾を脱ぎ捨てて、現在では、怖いものなし、の状態に […]
2013年12月17日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 Donny Hathaway「Someday We’ll All Be Free」(Hathaway/Howard)81 ATCO アメリカ人は、白人も黒人も全て、故郷と伝統を失っています。大西洋を渡った事情は、それぞれ全く違うわけですが。 その事を鑑みると、公民権運動が嚆矢となった人種差別の撤廃は、大いなるボタンの掛け違いを軽減する偉大な運動ですが […]
2013年11月19日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 加藤和彦 「女優志願」(安井かずみ/加藤和彦) 83CBS/SONY 60年代、フォーククルセイダーズ。70年代、サディスティックミカバンド。 日本のロックの黎明期に、時代を先取りする音楽を提示し続けてきた、「トノヴァン」こと加藤和彦。 直接の後継者が現れなかったことが、その先進性の鋭 […]
2013年10月21日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 松田聖子「ガラスの入り江」(松本隆/大瀧詠一) 81 CBS/Sony 妖精が宙を舞い、雨上がりの虹が輝き、ウブな少年との初恋にときめく。 作詞の松本隆と作曲/編曲の大瀧詠一が、ギミックなしの超ドリーミーな世界に、真っ向から挑みかかります。 はっぴぃえんどのメンバーとして、世を斜に見たバンド […]
2013年8月21日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 The Smiths「Nowhere Fast」(Morrissey/Marr) 85ROUGH TRADE ポップミュージックは、あっという間に始まり、手を変え品を変えのギミックで聴き手の心を揺さぶり、まだ曲が続いてほしいと思っている間に、スパッと終わる。それが理想だと思いますが、その理想どおりにコンパクトかつ魅惑的なのがこの […]
2013年7月23日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 Brian Eno 「Energy Fools The Magician」(Eno) 77EG 英国ロックの異才プロデューサーとして、数々の名盤を残したブライアンイーノですが、実は自らヴォーカルを取ったリーダーアルバムも数枚残しています。 1977年といえば、デヴィッドボウイとベルリンでコラボレーションしてい […]
2013年6月18日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 Fairground Attraction「Perfect」(Nevin) 88RCA ネオアコースティック、略してネオアコという音楽ジャンルが、イギリスで1980年代初頭、スマッシュしました。 ロックは、アンプで電気的に増幅した音像の攻撃力が肝なのですが、ある一定の周期で、その騒々しさに食傷した揺れ戻 […]
2013年5月20日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 吉田美奈子「かたおもい」(矢野顕子) 76RCA 1970年代中盤のティンパンアレー系のミュージシャンの枯れた完成度は、後にも先にも見られない、特異な現象です。 総帥ともいえる細野晴臣を始め、20代~30になるかならないかという年齢にもかかわらず、滋味あふれるアメリカの […]
2013年4月22日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 Blue Tonic「Syndicate key」(井上富雄) 87Non Standard めんたいロックから、渋谷系まで、幅広い音楽活動を続ける井上富雄率いるブルートニックは、これ以上ないほど80年代後半の空気を体現しています。 スノッブと荒くれの奇妙な混淆ともいうべきサウンドは、恐れ知らずなポップに着地し、 […]
2013年3月18日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 Tom Waits 「Jockey Full Of Bourbon」(Waits) 85Island 自堕落さを偽悪的に嘯き、カラスがゴミを漁る路地裏で酔いつぶれているヒモまがいの男。 それがトムウェイツのパブリックイメージでしたが、30代半ばで一念発起。 自らのそんなどうしようもなさを、客観的に脚色したのが、傑作アルバ […]