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健康食品の通販に新会社を設立 年中無休の受注コールセンターでBIG通販Proを活用

「きのこで創る健康食文化」をスローガンとし、研究開発から生産販売まで一貫して行うホクト株式会社様。

これまでも長年、きのこに関する研究・開発を担ってきた経験豊富な親会社であるホクト様から独立した背景には、健康食品としての製品開発とその製品を“通販”という形態で個人のお客様に販売するという目的がありました。

新しい試みとして、「365日年中無休のコールセンターの設立」、「通販を通じて、お客様と直に接する」、「きのこを加工して販売する」、「見学者のためにゲストハウスを設け、実際に工場内で原料のきのこの栽培から製品ができるまでの過程を見学して頂く」といったことを実現されています。

健康食品の開発にあたり、きのこの中でも貴重とされる“生アガリクス茸”という品種に焦点を絞り、5年以上前から研究に着手、平成16年春に他社では例を見ない、国内での人工栽培による大量生産という手法を確立されました。

そして、「食べるアガリクス」として、培地づくりから100%自社生産された“生アガリクス”と、生アガリクスを加工して手軽に摂取できるよう試行錯誤の末に開発された、“生アガリクス100%エキス”の2製品ラインナップを軸に、通販でご提供されています。

生アガリクス

生アガリクス100%エキス

生アガリクス100%エキス  

ゲストハウスには、県内はもとより、全国各地から、実際に製品を購入頂いているお客様や、企業、団体など実にさまざまな方が見学に訪れます。2005年8月の公開から5ヶ月間で、約1800名の見学者が訪れたそうです。

見学者は、栽培された生アガリクス茸を収穫するところから始まり、エキスの抽出、充填、製品となる過程を見ることができます。

自らの目で、製品の品質と安全性を確認することができるゲストハウスには、現在も多くのお客様が訪れています。

設立当初は、新聞、雑誌、折り込みチラシや東京メトロの車両ラッピング広告、そのほかメディアなどさまざまなプロモーションを行い、ブランドイメージの強い“ホクト”から独立した、健康食品専門の新設会社のイメージを浸透させていきました。

BIG通販Pro導入のきっかけ

新会社設立の準備が開始され、これまでに経験のない、通販による製品の販売に必要なシステムの検討が急ピッチで行われました。2005年2月、近隣のシステム構築会社に、ホクト様の実現したい要件として、コールセンターの構築、通販業務処理に加えて、同社ならではの処理にも対応しうるシステムであること、同年7月から本稼動を前提に、6月末にはテストラン開始、などの条件を伝え、いくつかのシステムを比較検討されました。

「短期間ですべての要望を受け入れたカスタマイズが可能だったこと、こちらの漠然とした要望をしっかりシステムに反映させていただいたことが大きいですね。」と、システム導入や新会社設立の準備に奔走された三浦マネージャーは振り返ります。

そして、BIG通販Proをご採用いただき、同施設内に11席のコールセンターを構築されました。

年中無休の受注コールセンター

コールセンターは、9:00~18:00、年中無休で営業されています。

SV(スーパーバイザー)をはじめ、オペレータも全員、社員で構成され、受注以外の製品のお問い合わせにもていねいに対応されています。

インターネットのECサイトも用意されておりますが、製品の特性上、高年齢層が多いためにネットよりもやはり電話がメインとなっています。年中無休のコールセンターによる顧客サービスは、お客様の評判も上々のようです。

コールセンターで使用される端末には制限をかけて、受注処理以外の操作はできないようになっており、個人情報保護にも努めておられます。

受注、出荷、入金、分析までを一元管理

大々的なプロモーションの成果で、新規のお客様からの受注が増えてきています。

初めてご購入されるお客様へは、割安のお試し製品をご用意されています。お試し製品を気に入ったお客様は、健康維持のために継続してご購入されるお客様が多いとのことで、BIG通販Proの定期購入機能を活用されています。

生アガリクス茸は、収穫してすぐに出荷されるため、定期購入のお客様の受注分と一般の受注を合わせ、あらかじめ生産管理から引き当てられています。

収穫された製品は、同工場から出荷されます。出荷時には、BIG通販Proでは通常別々に印字される、宅配便送り状、ピッキングリスト、納品書、のし、あいさつ文などを、一顧客に対し一枚のシートに印字できるものを作成し、配送業務を効率化されています。

このアイディアは、ホクト様からご提案を頂き、カスタマイズ対応しました。出荷数量が多い場合、顧客別にそれぞれの伝票や帳票を並び替えて一まとめにするのは大変ですが、その手間を省く、ユニークで画期的なアイディアです。

納品書に印字されるあいさつ文は、初回購入者とリピートオーダーの文面が違うため、該当製品により印字内容が自動で変更されます。

製品の決済に関しては、現在は代金引き換えと銀行振込みのいずれかを選択できます。代金引き換えの場合、ヤマト e-catシステムと連携により入金消し込みを行い、処理の簡素化をされています。

コールセンターで受けた受注データは、受注時に入力される媒体区分別売上集計など、三浦マネージャーをはじめとしたSV(スーパーバイザー)の元でさまざまな分析資料として活用され、プロモーション計画や製品企画に役立てられています。

自社の業務にあったシステムの構築

また、最近始めたBtoBビジネスにも対応できる、販売代理店への請求機能も活用しています。

その他、社内販売用の給与天引きデータと基幹システムの連携など、多数のカスタマイズをしています。最初の要件定義の時点で、自社の業務の流れと、システムへの要望がはっきりしてたからこそ、現在の業務効率化につながったのでしょう。

今後の展望

ホクト様の基本姿勢として、製品のみを広くアピールするのではなく、工場見学やコールセンターでお客様と直に接することで、同社の持つノウハウや一貫生産の安全性を知っていただくことが、お客様にとって一番の方法だと考えられているようです。

「現在は、アガリクスを使った製品展開をしていますが、今後も、ホクトグループの財産である、きのこの持つパワーを研究し、第二、第三の製品の開発で皆様の健康維持に貢献したい」と、代表取締役社長の丸山様は語ります。

”生アガリクス100%エキス”の濃縮タイプの製品を新たに開発し、こちらの製品は通販ばかりでなく、流通・小売りも始められたとのことで、一部の薬局、スーパーなどでも手に入るようになりました。

通信販売という販売形態を通じて得た、顧客への更なる満足度向上と、小売り展開での新規顧客の獲得、その両面に力を注入し、これからも安全な健康食品の開発に取り組んでいかれるとのことです