2023年4月19日 / 最終更新日時 : 2023年4月19日 編集長 今月の一冊 『牧野富太郎と、山』 4月から始まったNHKの朝ドラ「らんまん」の主人公槙野万太郎のモデルが、植物学者の牧野富太郎。ドラマで話題になるのを見越して、牧野富太郎に関する本が続々と出版されつつあるが、本書『牧野富太郎と、山』もそんなたぐいの一冊だ […]
2023年3月22日 / 最終更新日時 : 2023年3月22日 編集長 今月の一冊 『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』 『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』。まさにこの長いタイトルそのままの内容のノンフィクションだ。なかなか信じがたいその経緯を読むのも十分に興味深いのだ […]
2023年2月21日 / 最終更新日時 : 2023年2月21日 編集長 今月の一冊 『物価とは何か』 昨年の1月に出版された地味なタイトルの選書がじわじわと評判を呼び、売れ続けている。『物価とは何か』という本だ。私の周囲でも、昨年半ばぐらいからポツポツと「面白い!」という声が聞こえ始めてきた。併せて世界的なインフレが進行 […]
2023年1月24日 / 最終更新日時 : 2023年1月24日 編集長 今月の一冊 『これが見納め 絶滅危惧の生き物たちに会いに行く』 本好きの性で、一度読んで売った本を何年も経ってもう一度読みたくなるときがある。しかし、買おうと思うとすでに絶版で、中古品も高額、というのはよくあることだ。まさにそんな一冊であったダグラス・アダムスの『これが見納め』が、昨 […]
2022年12月20日 / 最終更新日時 : 2022年12月20日 編集長 今月の一冊 『言語はこうして生まれる 「即興する脳」とジェスチャーゲーム』 言語には正しい言葉、正しい文法というものがある、とわれわれはつい考える。そして、一定の世代や地域において、乱雑な会話やスラングなどが使われると、それを「言葉の乱れ」と憂慮する。 しかし、本書『言語はこうして生まれる』は、 […]
2022年11月16日 / 最終更新日時 : 2022年11月16日 編集長 今月の一冊 『聞く技術 聞いてもらう技術』 「聞く」ことと「聴く」ことの違いは何か。臨床心理士の東畑開人氏は、「聞く」は語られていることを言葉通りに受け止めること、「聴く」は語られていることの裏にある気持ちに触れること、と定義する。多くの人が、聞くことはみな当たり […]
2022年9月21日 / 最終更新日時 : 2022年9月21日 編集長 今月の一冊 『プリズンサークル』 映画『プリズンサークル』が公開されたのは2020年1月のこと。それから約2年を経て、今年の3月に監督の坂上香自身の手による同名のノンフィクション本が出版された。 坂上監督は前作『ライファーズ』(2004年公開)で、アメリ […]
2022年8月23日 / 最終更新日時 : 2022年8月23日 編集長 今月の一冊 『直立二足歩行の人類史』 われわれホモ・サピエンスの大きな特徴はなんといっても直立二足歩行である。その二足歩行にフォーカスし、最新の科学的発見を織り交ぜつつ書かれた科学ノンフィクションが、『直立二足歩行の人類史』だ。 4本の足で大地を移動していた […]
2022年7月20日 / 最終更新日時 : 2022年7月20日 編集長 今月の一冊 『江戸の学びと思想家たち』 岩波新書で、かつタイトルが『江戸の学びと思想家たち』となると、なんだか退屈そうな本だなぁ、と思うかもしれない。しかし、視点は新しく、内容はとてもエキサイティングだ。山崎闇斎や伊藤仁斎、荻生徂徠、貝原益軒、石田梅岩ら、江戸 […]
2022年6月23日 / 最終更新日時 : 2022年6月23日 編集長 今月の一冊 『脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論』 本書『脳は世界をどう見ているのか』における脳の機能に関する仮説は極めて魅力的だ。 脳は単純な細胞の寄せ集めで、それが頭蓋骨に覆われ、外部からの情報は、神経系を通じて電気信号として入力されるのみである。そのような状況で、い […]