2016年7月15日 / 最終更新日時 : 2016年7月15日 編集長 今月の一曲 My Bloody Valentine 『Lose My Breath』(Butcher/Shields) 88Creation 弦楽器、管楽器、打楽器。楽器にはそれぞれ、アコースティックに空気を振動させた時の「生の」音量に差異があり、合奏するとき、演奏者たちは他の楽器の音を聞きながら、自らの演奏の音量を調節し、楽器間の音量のバランスをとっていたわ […]
2016年6月16日 / 最終更新日時 : 2016年6月16日 編集長 今月の一曲 Perfume 「ナチュラルに恋して」(中田ヤスタカ) 10徳間 中田ヤスタカ氏の楽曲は、もちろん独創性の高いオリジナリティをハイレベルで獲得しており、その才能には羨むばかりなのですが、様々な先人のリスペクトが鏤められ、その解釈の卓抜ぶりにも、脱帽させられます。 「ナチュラルに恋して」 […]
2016年5月20日 / 最終更新日時 : 2016年5月20日 編集長 今月の一曲 David Sylvian 『Taking The Veil』(Sylvian) 86Virgin もしかしたら、みんな気づいているんだと思いますが、人類の文明は明らかに、衰退期に入っています。 劣化の速度は遅いし、蓄積された資産は膨大に豊饒なので、日常、意識することは少ないのですが。 では、ピークはいつだったのか?ズ […]
2016年4月13日 / 最終更新日時 : 2016年4月13日 編集長 今月の一曲 David Bowie 『’Tis a Pity She’s a Whore』(Bowie) 16Sony 老獪なポジティブ。形容矛盾のようですが、そうとしかいいようがない。 死期を悟った上での作品とは全く思えません。内部から迸る欲求を、絶妙な制御のもと、蠱惑的な音像へとドライブさせているわけですが、制御やドライブの革新性は、 […]
2016年3月18日 / 最終更新日時 : 2016年3月18日 編集長 今月の一曲 David Bowie 『Life On Mars』71RCA 今年になってから、ほぼボウイのことしか考えられません。いろんな種類の音楽が好きだったはずなのに、あまりにもレベルが違い過ぎると感じられるようになってきました。 『Life On Mars』。訳すと、『火星の生命』。 歌詞 […]
2016年2月20日 / 最終更新日時 : 2016年3月5日 編集長 今月の一曲 Serge Gainsbourg 『Cha Cha Cha Du Loup』(Gainsbourg) 59Phillips 現在のポップミュージックのリズムは、全てブラックミュージックの影響下にあるといっても過言ではなく、黒人音楽のリズムを無視した音楽は、もうこの世に存在しません。 そして、このように全世界を席巻しているのはアメリカ合衆国 […]
2016年1月21日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 David Bowie 『★』(Bowie) 16Sony まず、驚かされるのは、「声」です。トロトロです。パワフルなシャウトではもちろんなく、かといって弱弱しいつぶやきでもない。 50年を超えるキャリア。自身が繰り出し続けた様々な作風に対して、自ら見事に答え続けた、超絶技巧とも […]
2015年12月21日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 Fripp And Eno 『The Heavenly Music Corporation』(Fripp/Eno) 73EG キングクリムゾンのロバートフリップとロキシーミュージックのブライアンイーノ。英国ロック第二世代を代表する、難しい音楽を作る人たちです。 デヴィッドボウイのアルバム『Heroes』でこの二人が演奏しているのですが、陰鬱にキ […]
2015年11月19日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 Les Rita Mitsouko 『Marcia Baila』(Ringer/Chichin) 84Virgin 「3.11」「9.11」以降、世界は大きく変わった、と言われることがよくあります。 いわく、「緊迫を増す国際情勢」「加速するテクノロジーの進化」 果たしてそうでしょうか? 冷戦終結後の、多極化する対立と相互依存の構造は、 […]
2015年10月15日 / 最終更新日時 : 2016年2月1日 編集長 今月の一曲 Al Green 『Let’s Stay Together』(Green/Mitchell/Jackson) 72Hi ひとりでに身体が動きだすような、アッパーにファンキーなリズムはダンスフロアの人々を踊る快楽に誘います。 しかし、リズムとは、ダンサブルな類いのものだけではありません。黒人音楽の奥深さは、実は、ダウナーなリズムにこそあ […]