定期コースを活用した会員管理

20数年前より、電話による通信販売を開始。同社の発行した書籍が話題となり、現在では電話による通販に加えて会員制通販サイトを運用し、会員様に健康食品や化粧品、CDなどを提供されている。
ネット通販を始めた当初、卸売りがメインの弥生販売を利用されていましたが、通販における顧客管理の必要性を感じ、BIG顧客管理Proを導入。
しばらくは弥生販売とBIG顧客管理Proを併用されていた同社でしたが、販売管理と顧客情報をトータルで管理できるSimplexの発売を機に、2システムを統合する形でSimplexを導入されました。
Simplex導入前は、どのように受注管理や顧客管理をしていたのですか?
-10年ほど前にインターネットによる通販を始めた当初は、掛売り、請求書発行がメインの弥生販売を使っていました。しかし、対企業向けのシステムでは、個人のお客様情報管理が出来なかったんですね。
そこで、8年前くらいにBIG顧客管理Proを導入し、お客様の細かい情報やセミナー受講履歴、問合せ履歴などを管理していました。
Simplex導入前の課題はどのようなことだったのでしょう。
-購入履歴とセミナー受講履歴が別管理だと、お客様の状況が把握しづらいというネックがありました。
データを一括管理するためには、販売管理上のデータを顧客管理システムに二重登録しなければならなかったんです。
Simplex導入のきっかけは?
-もともと弥生販売での通販業務管理には無理が生じていましたので、通販専用のシステムを探していました。そんな時、販売管理に加えて顧客管理機能の充実したSimplexをご紹介頂き、当社の運用に沿ったシステムだと考えて導入しました。
販売管理システムと顧客管理システムの2システムのデータを統合をされましたが、苦労はありましたか?
-これまでのデータは、弥生販売からもBIG顧客管理Proからも全てSimplexに移行できましたので、特に問題はありませんでした。
定期コースを活用した会員管理
Simplexを導入して、便利になった業務はどんなことですか?
-課題だった販売管理システムと顧客管理システムのデータ統合に加え、販売管理業務では、これまで出来なかった対個人向の機能が充実しているので、そのあたりが便利になりました。
例えば、ヤマト運輸のB2オプションを利用して送り状の細かい時間指定が出来ることや、アプラスの自振オプションを使った会費の自動引き落としなどです。
定期購入機能を少し変わった使い方をされているんですよね?
-通常、定期購入というのは、初回購入日から定期的に商品を届け、毎月きちんと入金されているかを管理をするんですが、当社では、定期購入機能を応用して会員管理をしています。
入会日を初回購入日とし、有効期限の管理をします。毎月定期的に送るものは会報誌として、入金管理もしています。
定期購入機能を使った会員管理のメリットはどのようなことですか?
-会員様から退会の依頼があった場合、データを削除せずに休止にしておけるのがいいですね。
いつかまた復帰されるかもしれませんので。
入金管理もかなり楽になりました。以前は一件ずつ入金処理をする必要がありましたが、Simplexでは一括消し込みが出来るので便利です。
会報誌は毎月何部くらい発送されるのですか?
-毎月4500部ほどです。
Simplexでは、会報誌を商品として登録し、対象会員分の定期売上伝票を毎月自動で作成しますので、入力の手間を省くことができました。会報誌の発送に関しては、外部に委託しています。
対象会員のデータをエクスポートし、会報誌の印刷を依頼している印刷会社で封筒に直接宛名を印刷し、そこから発送という手順になります。
すごく立派な会報誌ですね。
-毎月趣向を凝らし、会員様のためになる情報などを盛り込むように工夫しています。
パーフェクトハーモニー様では、Simplexを使ってどのような分析をされているのでしょうか。
-売上の傾向を見るために、商品群別売上集計表を活用しています。
他にも、会員の継続率や新規入会の分析をしています。
今後の展望
導入から4ヶ月経過しましたが、今後Simplexを使って実現したい業務はありますか?

-現在、物流業務効率化のために、イー・ロジット社への出荷のアウトソーシングの準備をしています。
具体的には、イー・ロジット社の倉庫に在庫を預け、こちらから出荷依頼をwebで登録することにより、イー・ロジット社からお客様へ直送することになります。出荷や在庫の状況もこちらで把握できます。
出荷のアウトソーシングは、今秋を目処にスタートする予定です。
他には、会員様の状況に合わせたサービスを提供出来るよう、CPM(カスタマーポートフォリオマネジメント)分析※を活用してみたいですね。
※CPM分析
リピート顧客を倍増する分析手法で、横軸に購入の継続性、 縦軸に売上高や購入量の収益性をとり顧客のポジショニングを行う。優良顧客は継続性、収益性ともに高い位置に来る。
育成顧客の特定、ターゲット選別の重要度の明確化を図る。