2020年12月15日 / 最終更新日時 : 2020年12月15日 編集長 今月の一冊 『じんかん』 松永久秀を描いた歴史小説『じんかん』は、500ページを超える分厚さだが、気持ち良いぐらい、どんどん読み進めることができる。まさ年末年始の読書にぴったりの作品である。 松永久秀ーー松永弾正と言ったほうが、わかる人は多いかも […]
2020年11月17日 / 最終更新日時 : 2020年11月17日 編集長 今月の一冊 『恋するサル 類人猿の社会で愛情について考えた』 今回ご紹介するのは、まだ未発売の本。12月1日発売予定です。実は私自身が構成で関わった本なのです。手前味噌ですが、著者である黒鳥英俊さんの語るエピソードがあまり面白かったので、ぜひ紹介させてください。 著者の黒鳥さんは、 […]
2020年10月13日 / 最終更新日時 : 2020年10月13日 編集長 今月の一冊 『マル農のひと』 著者の金井真紀さんは、『世界はフムフムで満ちている』、『パリの素敵なおじさん』など、イラストとやわらかな文章で、世の中のちょっとおもしろくてすごい人たちを描いてきた、人物ノンフィクションの名手だ。そんな彼女が、新作『マル […]
2020年9月23日 / 最終更新日時 : 2020年9月23日 編集長 今月の一冊 『フレンドシップウォー』 昨年の11月28日、アンドリュー・クレメンツが亡くなった。 クレメンツが、すぐに誰だか分かる人は少ないだろう。80冊以上の作品をこの世に出し、全米650万部という大ベストセラーも生み出し、数々の受賞歴もある作家であるにも […]
2020年8月18日 / 最終更新日時 : 2020年8月18日 編集長 今月の一冊 『昭和16年夏の敗戦』 広島、長崎の原爆の日、終戦記念日と、この時期は先の戦争のことを考える機会が多い。特に今年はコロナ禍のなか、より深く、非常時における政治や行政に考えをめぐらすことが多かったように思う。 そんな中、1983年に出たノンフィク […]
2020年7月20日 / 最終更新日時 : 2020年7月20日 編集長 今月の一冊 『晴れ、時々くらげを呼ぶ 』 「来い! くらげ! 降ってこい!」 学校の屋上で小崎優子(ゆこ)は叫ぶ。入学したばかりの高校1年生。「不思議ちゃん」としてクラスでちょっと浮いている。屋上の入り口に腰掛け、宮沢賢治の『春と修羅』を読みながら、小崎が叫ぶ声 […]
2020年6月16日 / 最終更新日時 : 2020年6月16日 編集長 今月の一冊 『兄の終い』 『兄の終い』は、著者が、兄の突然の死と関わった5日間の出来事を綴ったエッセイである。特に大きな事件が起きるわけではなく(もちろん兄が突然死んでしまうということは、個人史においてはひとつの事件かもしれないが)、兄の死の「後 […]
2020年5月19日 / 最終更新日時 : 2020年5月19日 編集長 今月の一冊 『現代経済学の直感的方法』 『現代経済学の直感的方法』。ちょっと敬遠したくなるようなかたいタイトルだが、とにかく、すいすい読める。いや、ぐいぐい読まされてしまう、といったほうがいいだろうか。シンプルな例えと簡潔な言葉で、資本主義について、金利につい […]
2020年4月16日 / 最終更新日時 : 2020年4月16日 編集長 今月の一冊 『人間たちの話』 今はSFを読むのにふさわしい時期ではないか、と思っている。それは別に、SFに描かれているような未来がこれからやってくるからとか、SFで示唆される知見が今後役に立つから、というわけではなく、多くのSFが持つ「人間に対する視 […]
2020年3月19日 / 最終更新日時 : 2020年3月19日 編集長 今月の一冊 『「家庭料理」という戦場: 暮らしはデザインできるか?』 文化人類学者である著者が、戦後から現在に至るまで、さまざまな家庭料理のレシピを実際に作って考察しつつ、日本人の料理をめぐるさまざまな営みを追った本が、この『「家庭料理」という戦場:暮らしはデザインできるか? 』である。 […]