2023年10月1日スタート!インボイス制度

インボイス制度とは?

2023年10月1日より、適格請求書等保存方式(インボイス制度)が導入されます。

インボイス制度とは、課税事業者を対象にスタートする仕入控除のための新たな制度で、正式名称を「適格請求書等保存方式」といいます。

インボイス制度(適格請求書等保存方式)で変わること

区分記載請求書等保存方式に加え、下記が追加されます。

・適格請求書発行事業者の登録番号
・税率毎の税額

登録番号の構成
  • 法人番号を有する課税事業者(法人):T + 法人番号
  • 上記以外の課税事業者(個人事業主):T + 13桁の数字 ※

※13桁の数字にはマイナンバーは用いず、法人番号とも重複しない事業者ごとの番号となります。

仕入税額控除の経過措置

制度実施後6年間は、免税事業者等からの課税仕入れについて、仕入税額相当額の一定割合を仕入税額とみなして控除できる経過措置が設けられています。

経過措置期間と割合

経過措置による仕入税額控除の適用にあたっては、免税事業者等から受領する区分記載請求書等の保存と、経過措置の適用を受ける旨(80%控除・50%控除の特例を受ける課税仕入れである旨)を記載した帳簿の保存が必要となります。

制度スタートまでに準備すること

インボイス対応しないと、仕入控除が適用されません。販売管理システムを最新のものにバージョンアップして備えましょう。

事業者登録と取引確認

2023年3月31日までに、税務署にて適格請求書発行事業者の登録申請手続が必要です。また、事業者登録番号を取引先に通知し、以下の項目についての認識合わせが必要です。

請求書インボイス対応

仕入税額控除を受けるには、インボイス(適格請求書等保存方式)の要件を満たす請求書や納品書が発行できるシステムが必要です。

経過措置対応

免税事業者の仕入について、一定割合を仕入税額とみなして控除できる経過措置を受けるには、仕入先ごとに集計できるシステムの準備が必要です。

取引先との事前確認事項
  • 税額計方法
  • 端数処理
  • 振込手数料の負担
  • 交付されるどの書類がインボイス対応となるか

SRプロダクトはインボイスに対応しています ※

インボイス(適格請求書)発行要件に関しては、すでに対応が完了しております。お客様のご利用ソフトのバージョンをご確認ください。

「※対応予定」となっている機能は、2023年9月1日対応予定です。

商品名 対応バージョン

BIG販売管理Neo

V3.10以降

Simplex

V3.2.7以降

BIG財務会計Neo

V2.0以降

BIG財務会計Neoは2023年9月1日対応予定です。
・カスタマイズでご利用のお客様は、各拠点までお問い合わせください。

インボイス対応 請求書

BIG販売管理Neo

適格請求書の要件である、次の1~6全ての事項を記載します。

Simplex

格請求書の要件である、次の1~6全ての事項を記載します。

インボイス対応 合算請求書

BIG販売管理Neo/Simplex

合算請求書をインボイスに対応するため、請求対象伝票情報や、会社ごとの税率別の消費税金額を表示します。

インボイス対応 支払明細書

BIG販売管理Neo/Simplex

買い手が仕入先に対して発行する「支払明細書」についても、適格請求書の要件を満たすことでインボイスとすることが可能です。BIG販売管理Neo/Simplexでは、支払明細書についてもインボイスに対応します。

経過措置への対応 ※対応予定

BIG販売管理Neo/Simplex

免税事業者からの課税仕入について、経過措置に対応するべく以下に対応します。

【仕入税額控除の経過措置期間】
適格請求書発行事業者以外からの課税仕入れについて、仕入れ税額相当額の一定割合を課税仕入れに係る消費税額とみなす経過措置の期間を指定します。

【支払明細書印刷文言】
インボイス制度の適用日や仕入税額控除の特例期間、支払明細書に印刷する「事業者が確認を受けたことを示す文言」を設定します。

【少額特例
課税仕入れに係る支払対価の額が1万円未満である場合には、一定の事項が記載された帳簿を保存していれば仕入税額控除が認められます。少額特例の有無を設定します。

※ソフトによって画面イメージが変わります。サンプルはBIG販売管理Neoのものです。

*1 少額特例は、基準期間における課税売上高が1億円以下又は特定期間における課税売上高が5千万円以下の事業者が対象となります。

*2 経過措置による仕入税額控除の適用にあたっては、免税事業者等から受領する区分記載請求書等の保存と、経過措置の適用を受ける旨(80%控除・50%控除の特例を受ける課税仕入れである旨)を記載した帳簿の保存が必要となります。

【財務仕訳データ作成時のインボイス対応】※BIG販売管理Neoのみ対応
BIG財務会計Neoと連携する場合、インボイス対応を“有り”にすることで、財務仕訳データ作成の確認リストに仕入税額控除区分と税率が印字されます。

BIG販売管理Neo 仕入税額控除区分別集計表

仕入先台帳に、仕入先の仕入税額控除区分(0:控除不可・1:全額控除・2:経過措置)」を保持します。

伝票作成時に仕入先の仕入税額控除区分を「取引の仕入税額控除区分」としてセットすることで、80%または50%の課税仕入対象を集計可能とします。

集計月報のほかにも、伝票検索リストや仕入・支払日報、売上仕入日報などに仕入税額控除区分を印刷します。

Simplex 仕入税額控除区分別集計表

発注先マスタから引用し、特例の場合は初期設定の特例期間と発注日から率を取得。
各種集計表に仕入れ税額控除区分を印刷します。

インボイス対応 消費税申告書への対応 ※対応予定

BIG財務会計Neo

インボイス制度に合わせて「消費税の軽減税率制度に関する申告書等」の様式が改正されます。

免税事業者との取引については、総取引金額と消費税とみなされる額を記載することになり、BIG財務会計Neoの仕訳登録時の税区分が追加されます。

消費税申告書の新様式

あわせて使いたい!
電子帳簿保存法対応ソリューション

インボイス制度のスタートも控え、今後ますます電子取引が活発になることが予想されます。
インボイス制度では、データでの適格請求書の交付が認められており、データで交付したインボイスは、電子帳簿保存法の電子取引データとして保存する必要があります。

電子帳簿保存法ソリューションは、電子データにタイムスタンプを付与し、クラウドのストレージに保存して管理するサービスです。(※2022年11月より順次サービス開始)

BIG販売管理NeoやSimplexで作成した請求書にタイムスタンプを付与することで、電子取引データの保存要件を満たすとともに、改ざん防止につながります。

■インボイス対応のイリイプロダクトについてのお問い合わせ

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