7月の定時決定で決定された「等級」「標準報酬月額」「保険料」を人事マスタに移行します。決定された標準報酬月額は、令和6年9月分（10月納付分）からの適用となります。

移行について定時決定の算出を、『BIG給与計算Neoで行っている場合』と、『BIG給与計算Neoで行っていない場合』とで異なります。

定時決定の算出をソフトで行っているのか分からない場合は、[社会保険算定] → [定時・随時一覧表]を開き、印刷条件はそのままで実行をします。「該当データがありません」と表示された場合は、BIG給与計算Neoで定時決定の算出を行っていません。

・BIG給与計算Neoで行っている

・BIG給与計算Neoで行っていない

移行手順の詳細は、簡易マニュアルの『定時決定の保険料移行処理手順（令和6年度版）』をご参照下さい。閲覧やダウンロードには「ICS会員番号」と「パスワード」が必要です。ICS会員証で確認をお願いします。

BIG給与計算Neoで行っている場合

移行処理を行う前に、事前作業として「等級」「標準報酬月額」「保険料」を適用する月の”前月”の月例更新（賞与更新）と、データ保存を行って下さい。

・当月徴収の場合は、8月分のデータ保存と月例更新が実行済みであること
・翌月徴収の場合は、9月分のデータ保存と月例更新が実行済みであること

① 社会保険変更通知書を印刷します。この社会保険変更通知書は、給与明細書に添付する帳票となりますので、必要な場合のみ印刷して下さい。
[社会保険算定] → [社会保険変更通知書]を開き、「定時決定」を選択して、「実行」をクリックします。プリンタの設定が表示されますので、用紙サイズや向きなどを確認して、印刷を実行します。
用紙サイズは、B4 横または、15×11インチです。

② 改定後の「等級」「標準報酬月額」「保険料」を人事マスタに移行します。
[社会保険算定] → [改定後等級保険料移行]を開き、「定時決定」を選択して、「実行」をクリックします。
移行後に、社会保険算定の関連帳票（定時決定一覧表など）を印刷する事が出来ません。必要な場合は、移行前に必ず印刷して下さい。

③ 実行後に、確認メッセージが表示されますので、移行処理を実行する場合はそのまま「はい」で進みます。

④「移行処理は正常終了しました。」とメッセージが表示されれば、移行処理完了です。「OK」をクリックします。

⑤「等級」「標準報酬月額」「保険料」が正しく移行されているかを確認します。
[マスタ管理] → [人事マスタ項目別入力] → [健保・厚保一括入力]を開き、算定対象者を呼び出し、健康保険や厚生年金の等級、標準報酬月額、保険料を確認します。介護保険料を個別に入力している場合は、新しい等級に合わせた保険料の入力をします。

また、介護保険料を自動計算されている場合、[健保・厚保一括入力]メニューから保険料の確認は出来ません。月例給与計算を実行後に、「給与明細一覧表」や「月例給与確認モニタ」等で確認します。

BIG給与計算Neoで行っていない場合

移行処理を行う前に、事前作業として「等級」「標準報酬月額」「保険料」を適用する月の”前月”の月例更新（賞与更新）と、データ保存を行って下さい。

・当月徴収の場合は、8月分のデータ保存と月例更新が実行済みであること
・翌月徴収の場合は、9月分のデータ保存と月例更新が実行済みであること

① 等級と標準報酬月額を手入力します。
[マスタ管理] → [人事マスタ項目別入力] → [健保・厚保一括入力]を開き、社員順（所属順）で呼び出して、「等級」と「標準報酬月額」を入力します。
※「保険料」は、手順②以降で金額を自動算出し、[人事マスタ]の各保険料（健康保険、厚生年金）にセットしますので、手順①では入力しません。

② 保険料を自動算出し、人事マスタの各保険料欄にセットさせます。
[マスタ管理] → [料率改正時一括保険料計算]を開き、健康保険と厚生年金保険にチェックを入れて、「実行」をクリックします。

③「等級」「標準報酬月額」「保険料」が正しく移行されているかを確認します。
[マスタ管理] → [人事マスタ項目別入力] → [健保・厚保一括入力]を開き、算定対象者を呼び出し、健康保険や厚生年金の等級、標準報酬月額、保険料を確認します。介護保険料を個別に入力している場合は、新しい等級に合わせた保険料の入力をします。

また、介護保険料を自動計算されている場合、[健保・厚保一括入力]メニューから保険料の確認は出来ません。月例給与計算を実行後に、「給与明細一覧表」や「月例給与確認モニタ」で確認します。